2020年7月30日
ブログの歩み#6:ポータルブログからの脱却
誰でも簡単に投稿が出来る手軽さとソーシャル化の加速も相まって爆発的に日本で普及したTwitter。ブログブームが下火になっていた背景もあり、ブログは暗黒期へと突入します。
そうした中、ブログに少しずつ変化が起こり始めました。この変化が後に「第2次ブログブーム」を作り出します。今回はそんなブログに起こった変化について解説していきたいと思います。
「WordPress」への移行が始まる
暗黒期に突入していったブログですが、ブームの終わりと共に進んでいったことが1つあります。
それは「WordPress」への移行。
今でこそ個人でブログを始める際、一番始めにオススメされるWordPressですが、普及が始まったのはこの頃からです。
簡単にバージョンの更新が出来ること、無料のテーマによって誰でも自分だけのサイトが作れること、プラグインが充実していてよりブログを書きやすい環境を整えられること。
つまりはよりユーザー目線でのブログ運営に特化したツールだったのです。
以上の理由から少しずつ書き手側はWordPressへ移行を始めました。
ポータルを飛び出し、個人でブログを書き始めた
このWordPressへの移行はブログ界隈ではとても大きな変化でした。
今までアメーバブログやmixiなど誰かが運営するポータルサイトでブログを執筆していた人たちがサイトを飛び出して個人のサイトでブログを執筆し始めたのです。
書き手側としては先ほど挙げたメリットによってより個人をアピール出来るようになりました。しかし読み手側には少しデメリットが生まれました。
それはブログを探すのが難しくなったことです。今までは1つのサイトで多くのブログを読めましたが、個人でブログを書き始めたことでブログが分散しました。
この変化によってブログとSNSの関係にも変化が起きました。
動画ならYouTube、画像ならインスタといった様にどのSNSにも軸となるコンテンツが存在していたのですがブログならこれ!といったSNSはこの変化によって存在しなくなります。
これ以降、ブログにとってSNSはTwitterやインスタ、YouTubeからブログへと読者を呼び込む集客の意味合いが強くなっていきます。
やらせ騒動を受けて、再度ブログが盛り上がりを見せる
ブログを個人で運営する流れが強まる中、ブログの闇の部分が世に出ることになります。
それは「やらせ問題」です。食べログでのやらせ書き込みや芸能人ブログによる特定サイトの紹介、いわゆる「ステマ」が問題となりブログに対する負のイメージが強まる事件でした。
しかしこれがキッカケで再度ブログを見直してより良いモノにしていこう!とブログ界隈は盛り上がりを見せます。
またこの頃から日記を綴るというより、「読者目線で良い情報をまとめて発信する」といった書き手側の目線も変化していきました。
これについてはまた別の回で詳しく解説したいと思います。
最後に
今回ブロガーがポータルサイトを飛び出して個人でブログを書くようになったことやその理由を解説しました。
この変化は今日の「第2次ブログブーム」のキッカケとなっており、ブログの在り方にも大きな影響を与えた大きな変化です。
今回の解説でブログの今までの歴史については解説し終わりました。
次回は私たちの生活に欠かせないモノとなったスマートフォンとSNS、ブログの関係について解説したいと思います。ここまで読んでいただきありがとうございました。